ひとり親控除でいくら安くなる?年収別の減税額と、寡婦控除との違い・2026〜2027年の改正
結婚していない(離婚・死別・未婚)ひとり親で、子どもを育てている人は「ひとり親控除」で所得税・住民税が安くなります。年収別にいくら安くなるか、要件や寡婦控除との違い、2026〜2027年の改正点を整理します。
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ひとり親控除の要件と控除額
その年の12月31日時点で、次のすべてに当てはまる人が対象です。
- 結婚していない、または配偶者の生死が明らかでない(離婚・死別・未婚を問わない。男女も問わない)
- 生計を一にする子がいる(子の総所得金額等が62万円以下で、他の人の扶養親族などになっていないこと。2025年分までは58万円以下)
- 本人の合計所得金額が500万円以下(給与収入のみなら約678万円以下)
- 事実上婚姻関係と同様の事情にある人(住民票に「夫(未届)」「妻(未届)」と記載されている人など)がいない
控除額:所得税 35万円・住民税 30万円
年収別:ひとり親控除でいくら安くなる?
会社員(給与収入のみ・賞与なし)が、ひとり親控除を受けた場合に安くなる税金の目安です。
| 年収 | 所得税 | 住民税 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 300万円 | 17,900円 | 30,000円 | 47,900円 |
| 400万円 | 17,900円 | 30,000円 | 47,900円 |
| 500万円 | 17,800円 | 30,000円 | 47,800円 |
| 600万円 | 35,700円 | 30,000円 | 65,700円 |
たとえば年収400万円なら、所得税が17,900円、住民税が30,000円、合わせて年47,900円安くなります。
※ 2026年分の所得税・2027年度分の住民税で計算。社会保険料は協会けんぽ(東京都)の料率で自動計算し、扶養控除など他の控除はない前提です(16歳未満の子は扶養控除の対象外)。年収が低く、もともと税金がかからない場合は減税額が小さくなります。
※ ひとり親は、住民税が非課税になる所得の基準(合計所得135万円以下)も別に設けられています(住民税非課税世帯とは)。
寡婦控除との違い
ひとり親控除の対象にならない女性でも、夫と死別・離婚した後に再婚していない場合は、寡婦控除(所得税27万円)を受けられることがあります。
| ひとり親控除 | 寡婦控除 | |
|---|---|---|
| 対象 | 生計を一にする子がいるひとり親(男女・未婚を問わない) | 夫と死別・離婚した女性(離婚の場合は子以外の扶養親族が必要) |
| 所得要件 | 合計所得500万円以下 | 合計所得500万円以下 |
| 控除額(所得税) | 35万円(2027年分から38万円) | 27万円 |
※ ひとり親控除の要件に当てはまる場合は、寡婦控除ではなくひとり親控除が適用されます。
2026〜2027年の改正点
- 2026年分から:対象になる子の所得要件が58万円以下から62万円以下に引き上げられます(給与収入のみなら136万円以下)。
- 2027年分から:所得税のひとり親控除が35万円から38万円に引き上げられます。給与の源泉徴収では、1か月あたりの控除額が30,000円から32,500円になります。
手続き
会社員は、年末調整の「扶養控除等申告書」でひとり親に該当することを申告すれば、年末調整で控除されます(年末調整でいくら戻る?)。年の途中でひとり親になった場合も、12月31日時点の状況で判定するため、その年から控除を受けられます。申告し忘れた場合は、確定申告で受けられます。
手取り全体は手取り計算シミュレーター、子どもにかかる教育費の準備は教育費はどう貯める?も参考にしてください。
よくある質問
未婚のひとり親でもひとり親控除を受けられますか?
受けられます。2020年分から、未婚のひとり親も対象になりました。男女も問いません。ただし、事実上婚姻関係と同様の事情にある人がいる場合は対象外です。
子どもがアルバイトをしていても対象になりますか?
子の総所得金額等が62万円以下(2026年分から。給与収入のみなら136万円以下)であれば対象です。2025年分までは58万円以下(給与収入123万円以下)でした。
年収いくらまでひとり親控除を受けられますか?
本人の合計所得金額が500万円以下であることが要件で、給与収入のみなら約678万円以下が目安です。
参考にした公的資料
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※ 本記事は掲載日時点の法令・公的資料にもとづいて作成しています。制度は改正されることがあり、個別の状況によって取り扱いが異なる場合があります。最終的な判断は、勤務先・税務署・加入している健康保険などにご確認ください。