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住宅ローンは固定と変動どっちが得?金利上昇シナリオ別に総支払額を比較

変動金利と固定金利のどちらが得かは、借りたあとの金利の動き次第です。答えは誰にもわかりませんが、「どれくらい金利が上がったら逆転するか」は計算できます。シナリオ別に総支払額を比べてみます。

最終更新日:

シナリオ別の総支払額(3,000万円・35年・元利均等)

ここで使う金利はすべて説明のための仮定です。実際の金利は金融機関・借入時期・審査結果によって異なるため、最新の金利は各金融機関で確認してください。

シナリオ当初の返済額(月)最大の返済額(月)総支払額うち利息
変動:0.8%のまま変わらない81,918円81,918円3,441万円441万円
変動:5年ごとに0.25%ずつ上昇最終金利 2.30%81,918円92,917円3,722万円722万円
変動:5年ごとに0.5%ずつ上昇最終金利 3.80%81,918円104,973円4,025万円1,025万円
変動:3年目から2.5%に上昇最終金利 2.50%81,918円105,773円4,385万円1,385万円
固定:全期間1.8%96,327円96,327円4,046万円1,046万円
固定:全期間2.2%102,485円102,485円4,304万円1,304万円

※ 変動金利は、金利が変わった年の初めに毎月の返済額を計算し直す前提です(5年ルール・125%ルールは考慮していません)。

変動と固定が逆転するライン

当初0.8%の変動金利が途中で上がり、その後は同じ金利が続いた場合に、固定1.8%と総支払額が並ぶのは次の金利です。

  • 5年後に上がる場合:2.15%まで上がると逆転
  • 10年後に上がる場合:2.70%まで上がると逆転

最初の数年を低い金利で返せる分、変動金利は途中で固定金利を上回っても、すぐには逆転しません。上がる時期が遅いほど、逆転するのに必要な金利は高くなります。

  • 金利の上昇が小さい・遅いなら、当初の金利が低い変動金利が有利になりやすい
  • 返済の早い時期に大きく上がると、変動金利の総支払額が固定を上回ることがある
  • 変動金利は、上がったときに返済額が増えるリスクを借りる人が負う代わりに、当初の金利が低く設定されている

どちらを選ぶかの考え方

変動金利が向いている人

  • 金利が上がっても払える家計の余裕がある
  • 繰上返済で早めに元金を減らせる資金がある
  • 借入額が小さい、または返済期間が短い

固定金利が向いている人

  • 毎月の返済額を完済まで確定させたい
  • 教育費などで将来の家計に余裕が少ない
  • 借入額が大きく、返済期間が長い

固定期間選択型(当初10年固定など)は、固定期間が終わると、その時点の金利で変動か固定を選び直すタイプです。当初の固定期間のあとの金利は、借りる時点では決まっていません。

自分の条件で試算するには

借入額・金利・期間を変えた返済額は住宅ローン返済シミュレーターで計算できます。金利が1%上がると返済額がいくら増えるかは金利が上がると返済額はいくら増える?、変動金利の5年ルール・125%ルールもそちらで解説しています。

よくある質問

結局、変動と固定はどちらが得ですか?

借りたあとの金利の動きによるため、事前にはわかりません。この記事の条件(当初0.8%)では、5年後に約2.15%、10年後に約2.70%を超えて上がると、固定1.8%より総支払額が多くなります。

変動金利で借りて、あとから固定金利に変えられますか?

多くの金融機関で、変動金利から固定期間選択型などに切り替えることはできますが、切り替え時点の金利が適用され、手数料がかかる場合もあります。全期間固定に借り換える方法もあります。

変動金利が上がっても返済額がすぐに増えないのはなぜですか?

5年ルール・125%ルールを採用している商品では、返済額の見直しは5年ごとで、増額も1.25倍までに抑えられるためです。ただし利息は新しい金利で計算されるため、元金の減り方が遅くなります。

参考にした公的資料

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※ 本記事は掲載日時点の法令・公的資料にもとづいて作成しています。制度は改正されることがあり、個別の状況によって取り扱いが異なる場合があります。最終的な判断は、勤務先・税務署・加入している健康保険などにご確認ください。